がん抑制遺伝子TFL発現解析によるDLBCLの新しい予後予測システムの確立
研究責任者 |
皆川 健太郎 神戸大学, 総合内科, 医員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 悪性リンパ腫の予後予測法は、改良が望まれる。リンパ腫患者検体より我々が同定した新規がん抑制遺伝子TFLはリンパ球に発現し、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)で、その発現低下が予後不良のリンパ腫群とよく相関する。本研究課題で、DLBCLでのTFL発現を100例追加検討し予後不良群との関連を検討した。詳細な解析は現在進行中である。さらに、TFLはサイトカインを制御する転写後調節分子であることを明らかとした。このことはTFL発現低下に伴うサイトカイン制御異常とリンパ腫発症の関連を示唆する知見であり、今後はマウスリンパ腫モデルでの検討と合わせてTFLのリンパ腫発症にかかわる機能を明らかとすることで、TFLを用いた予後予測の妥当性が明らかになると考える。
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