亜鉛負極近傍における亜鉛イオン移動機構と電析形態の解明
研究責任者 |
伊藤 靖仁 名古屋大学, 大学院工学研究科, 特任講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 金属負極蓄電池の最大の課題である充電時の金属不均一析出メカニズムの解明と析出制御を目的とした実験研究を行った。電極材料には、扱いが簡単で多くの情報を得られる点で基礎研究に適しており、また大型定置型蓄電池の開発につながる亜鉛を用いた。Background Oriented Schlieren法を応用することで、従来シミュレーションソフトに頼らざるを得なかった、充電時の電極近傍亜鉛イオン濃度分布のIn-situ定量的評価法を確立した。また、集電体に結晶方位が揃った亜鉛を用いる実験を行うことで、亜鉛の不均一析出の原因の一つは析出する亜鉛が多結晶であるためであることが示唆された。今後、結晶方位と濃度分布の関係を明らかにするとともに結晶方位を制御することで、コンパクトで均一な析出を達成できると期待できる。
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