マイクロRNA-126の徐放化を応用した新規冠動脈ステントの開発
研究責任者 |
尾野 亘 京都大学, 大学院医学研究科循環器内科, 講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 近年、冠動脈疾患および末梢血管疾患治療には薬剤溶出性ステントを用いることが多いが、血栓症や慢性的な再狭窄を起こすことが問題となっている。そこで、今回我々は、血管内皮細胞再生、抗炎症作用のあるマイクロRNAをステントから徐放化し、局所に安全に作用させるシステムの開発を行った。その結果、ウサギ腸骨動脈モデルにおいて良好な新生内膜抑制効果を示した。さらに臨床応用をめざし、前臨床試験を行う予定である。マイクロRNAの局所徐放化は癌などの他の疾患への治療応用も十分に考えられるため、今後も幅広い研究展開が可能となると考えられる。
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