概要 | 本研究課題は、バイオマスからタールを経由して水素を製造する触媒反応システムの構築を目的としたものである。具体的にはチャー回収プロセスの構築と、模擬タールであるナフタレンの水蒸気改質および水素増加のためのCOシフト用構造体触媒の開発を行った。その結果、チャーの吹き上げ流速が一定条件を満たす場合にその回収が可能であることがわかった。ナフタレンの改質では、CeO2添加Ni/Al2O3構造体触媒がGHSV=460h-1、700°Cで転化率100%を示し、安定性も高いことを明らかにした。またシフト用Pd/LaCoO3構造体触媒がGHSV=40,000h-1、300°Cで転化率91.3%を示すことを見出した。
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