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シロアリの水分利用機能を破綻させることによるシロアリ生息制御技術の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 東 政明  鳥取大学, 大学院 連合農学研究科, 教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要シロアリはセルロース分解能が高く、陸上生態系の分解者として、また、ヒトの住環境へは木材家屋害虫として、功罪両面を持つ社会性昆虫である。イエシロアリの職蟻は水を運ぶ能力が高いといわれており、この集団にとって水利用能力を断つ方策をめざす基礎試験を進めた。シロアリの水利用能をコントロールするために、本研究は唾液腺に注目した。職蟻の唾液腺で大量のアクアポリン(水チャネル:水の選択的通過路)が発現していた。このアクアポリンのはたらきをブロックするために、阻害剤やアクアポリンの抗体を職蟻へ吸飲させたところ、高濃度での施用であったが、シロアリのセルロース摂食能が低下した。職蟻はコロニー全体の8~9割を占めるので、それを低減させる有効な方法であると考えられた。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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