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電界紡糸法を用いた燃料電池用ナノガス拡散層の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 松本 広重  九州大学, 稲盛フロンティア研究センター, 教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要家庭用電源・燃料電池自動車の用途に大きな普及が見込まれる固体高分子形燃料電池に用いられているカーボンペーパー・フェルトを置き換え、燃料電池を高性能化できるガス拡散層を開発することを目的として、電界紡糸法により紡糸した高分子繊維の焼成によるカーボンナノファイバーシートの調製プロセスの検討と燃料電池用ガス拡散層としての適用を試みた。紡糸によりPANファイバーを得ることができ、熱処理によりカーボンファイバーを得ることができた。燃料電池のガス拡散層として機能することが確かめられた。また、当初は撥水性のカーボンファイバーを得ることを目的としていたが、低温での熱処理において親水性のカーボンファイバーが得られており、これは予想外の興味深い成果であると考えられる。一方、抵抗値や膜の柔軟性、高温焼成時の微細構造の変化、MEAとの密着性が問題と考えられ、燃料電池用ガス拡散層として今後さらに検討の余地があると考えられる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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