超低バックグランド同時計数型放射性セシウム濃度測定装置の開発
研究責任者 |
山本 誠一 名古屋大学, 医療技術学専攻医療量子科学分野, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 東京電力福島第一原子力発電所事故により環境中に放出された放射性物質による環境汚染が大きな問題となっている。特に長半減期である放射性セシウムの自然生態系への取り込みは極めて深刻であり、低バックグランドで計測する手法が切望されている。本研究では、Cs-134からの605keVガンマ線と796keVガンマ線が同時に放出されることを利用し、これを同時計数することで超低バックグランド放射性セシウムの検出を実現した。検出器を、放射性セシウム検体を囲むように配置し、その検出器間で、Cs-134から同時に放出される605keVガンマ線及び796keVガンマ線を同時計数することでバックグランド計数を大幅に減少させることに成功した。
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