H5N1新型インフルエンザに対する新規治療抗体の開発
研究責任者 |
桑原 一彦 熊本大学, 大学院生命科学研究部免疫学分野, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 免疫原で用いたH5N1型ウイルス(Qinghai/1A/2005 clade 2.2)のヘマグルチニン(HA)のみならず3種類のクレードの異なる株のHAとの結合交叉性を有する複数のモノクローナル抗体を樹立し、そのうちの1種類のクローンがマウス感染実験でも中和活性を示すことを確認した。最低1種類の中和抗体の樹立を目標に研究開発を行ったため、90%は達成したと考えている。本研究開発で、これまでに報告がない「広範囲にH5N1型ウイルス株を認識することができるpan-H5治療抗体」を樹立でき、今後さらなる感染実験等の基礎データを積み重ねて製薬企業等との連携を図り、ヒト型化治療抗体として市場に出すことを目指す。
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