ノックオフ部材を内蔵した橋梁用低摩擦型支承構造の開発
研究責任者 |
松村 政秀 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 主要交通を担う橋梁の免震支承を用いる上部構造の免震化は有効な地震時安全性の向上策である。しかし、免震機能は強地震時のみに必要とされ、また周期依存性を示す。 本申請課題では、低摩擦材、作用力あるいは変位があるレベル以上に達すると破断するノックオフ部材、大変形に対する緩衝構造を併用する橋梁用支承構造に着目し、各要素の構造性能を実験的に得るとともに、それらを組み合わせた支承構造の動的挙動を検討した。その結果、提案構造により、強地震にのみ耐震系から周期依存性の少ない断震系への移行を図ることが可能であることがわかった。ただし、緩衝構造の設置位置が断震系への移行後の動的挙動に影響を及ぼし、この定量的な評価には引き続き検討を要する。
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