新規素材キチンナノファイバーによる作物病害防除資材の開発
研究責任者 |
江草 真由美 鳥取大学, 産学・地域連携推進機構, プロジェクト研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | キチンおよびその誘導体であるキトサンをナノレベルの繊維に調整したナノファイバーを、病害防除を目的とした農業資材へ利用するため、その植物病原菌に対する抗菌性、植物への抵抗性誘導能を調査した。従来、加工性に乏しかったキチン・キトサンのナノファイバー化により、適用法の選択幅を広げることが可能となった。本研究では、改質したナノファイバーシートによる複数種の植物病原糸状菌に対する抗菌性を確認し、さらに液剤として植物へ処理した際の、病害抵抗性誘導能を明らかにした。今後は実用化に向けて、ナノファイバー配合試作資材を作製し、適用病原菌および植物種の範囲同定と適用(処理)方法などを含めた機能評価を行う。
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