低品位廃熱利用を可能にする銅/ゼオライト複合積層材料
研究責任者 |
小野木 伯薫 大阪府立大学, 大学院工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | ゼオライトバルク体の材料組織を変化させても、理想的なヒートポンプ蓄熱材料に求められる水分吸収・脱離特性は、Y型ゼオライトで得ることは本質的に困難であったため、候補の一つとされているCHA型ゼオライトの合成と金属基板への直接積層を試みた。CHA型ゼオライト合成は比較的順調に行うことが出来た。しかしながら、銅基板への積層時にアモルファス化し、最適条件を見出すことに多くの時間を費やしたが、完全に結晶する直前のCHAゼオライト粉末に対して、HHP時にCu基板へ強固に積層可能な1mol/L以下の希薄KOH水溶液を使用することが必要条件であることが見出された。今後、AlPO4系CHA型ゼオライトバルク体を金属基板に積層を検討し、レーザーフラッシュ法による精密な熱物性測定を行い、水分吸脱特性との関係を調査する。
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