緑藻クラミドモナスにおける遺伝子発現の人為的制御系の開発
研究責任者 |
松尾 拓哉 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 緑藻はバイオ燃料などの有用物質生産のプラットフォームとして期待されている。しかし、分子生物学的なツールの開発が遅れている。その一つが、遺伝子発現の人為的制御系である。本研究では、モデル緑藻クラミドモナスにおいて、哺乳類(ラット)のグルココルチコイド核内受容体と転写因子の融合タンパク質を利用することで、薬剤(デキサメタゾン)依存的にターゲット遺伝子の発現を人為的に制御できるシステムの開発を実施した。その結果、導入したターゲット遺伝子(ルシフェラーゼレポーター)の発現を、デキサメタゾン濃度依存的(0.1~10 μM)に増加させることに成功した。今後の緑藻の有効利用において、このシステムは大いに活用出来る。
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