導電性高分子膜の改質による有機薄膜太陽電池の高性能化
研究責任者 |
小野 克彦 名古屋工業大学, 大型設備基盤センター, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 有機薄膜太陽電池は安価で軽量な特徴をもつため、携帯電話や電子書籍などモバイル製品での利用が期待されている。これを構成する導電性ポリマーとして、近年ドナー-アクセプタ型ポリマーが活発に開発されている。一方、P3HTは利便性が高いため古くから研究されているが、光吸収波長が狭いために光電変換効率は5%以下にとどまる。我々はP3HT膜の改良が早期実用化の近道と考え、これに関する調査を行った。本研究では、(1)P3HT膜における光吸収帯の長波長化、(2)活性層のドメイン形成について調査を行い、その効果を観測することに成功した。今後は、デバイスにおいて(1)と(2)の効果を確認したのち、企業との共同研究を念頭においた材料開発へ展開する。
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