迅速性と安全性に優れた狂犬病ウイルス中和抗体測定法の開発
研究責任者 |
杉山 誠 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究では、狂犬病ウイルスの遺伝子操作系を活用し、半日で結果が得られ、簡便かつ安全性の高い狂犬病ウイルス中和抗体測定法の開発を試みた。その結果、ルシフェラーゼ発現・複製欠損型ウイルスを作製することに成功した。本ウイルスを使用すれば、12時間のウイルス感作時間で十分に中和抗体を測定できることが判明した。また、同ウイルスは4週齢マウスにまったく病原性を示さないことが確認された。すなわち、本研究は、当初の計画通りに進行し、ほぼ目標を達成したと言える。今後、より高感度なルシフェラーゼを高発現させることで、さらにウイルスの感作時間を短縮できることが予想される。今回の成績を基盤として、さらなる改良を加え、実用化を目指していく。
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