植物免疫誘導剤の開発に向けた新規エリシターの有用性の検証
研究責任者 |
川北 一人 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 植物病原菌に対する植物の耐病化に向けて、本技術は植物病原菌由来の活性酸素生成エリシターの構造決定や免疫誘導能の検証等により、植物の新規免疫誘導剤開発に関するものである。ジャガイモ疫病菌から活性物質の分離精製を進め、8種のセラミド系化合物を取得し、4種が新規化合物であった。活性物質は、ジャガイモやタバコ植物に対して活性酸素生成活性および抵抗反応誘導活性(過敏感細胞死誘導能)を示した。また、合成剤bis-aryl-methanone化合物はNO生成活性および抵抗反応誘導活性を示した。これら活性物質を処理したジャガイモ葉において、ジャガイモ疫病菌に対する抵抗性が増大した。今後は、得られた活性物質の免疫誘導剤としての有用性をさらに検証する。
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