ナノ粒子スラリー中の粒子分散状態評価技術及び装置の開発
研究責任者 |
森 隆昌 名古屋大学, 大学院工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | ナノ粒子スラリーの浸透圧測定装置を試作した。ナノ粒子スラリーの浸透圧と動的光散乱で測定した平均粒子径との間には非常に良い相関があり、ナノ粒子スラリーの分散・凝集状態を、スラリーを希釈することなく評価出来ることが示された。測定の再現性は±3%、相関係数R=0.94以上と、いずれも目標値をクリアしており、十分な能力を有する評価装置の試作機を関せさせることが出来た。評価時間はサンプルによって差があるため一概には言えないが、短いものであれば数十分程度で評価可能で有り、装置仕様を工夫することで更なる短縮は可能であると考えられる。本研究で用いたナノ粒子スラリーは、既存のスラリー評価技術ではその分散・凝集状態の違いを識別することが困難であり、比較的濃厚なナノ粒子スラリーの分散・凝集状態を的確に評価できる唯一の技術になり得る可能性が示された。
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