下水汚泥を高速・高収率に分解して電力変換するバイオ電池リアクタの開発
研究責任者 |
柿薗 俊英 広島大学, 大学院先端物質科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 国内産業廃棄物の4割におよぶ余剰汚泥の処理には、現行の焼却法では原油高騰による焼却費の増大ゆえ、抜本的な汚泥処理技術の開発が急務である。本研究では、汚泥中の細菌同志に共食いさせる微生物燃料電池型反応器を用い、高速かつ高収率で汚泥を分解する技術を飛躍的に展開した。その結果、1) オゾンガスに比べて格段に安価で安全に利用可能なオゾン水を用いて汚泥細菌を前処理することで、汚泥の自己溶解速度を加速することを検証した。次いで、2) 炭素電極表面積を3桁以上に拡大したモール状極細炭素繊維を微生物燃料電池の負極に適用し、従来の炭素フェルト電極に比べて、10倍以上の高い電力変換率を達成できた。
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