リアルタイム可視化可能な蛍光ディジタルホログラフィック顕微鏡の作製
研究責任者 |
的場 修 神戸大学, 大学院システム情報学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 従来の光学顕微鏡では計測不可能な3次元的に動きのある複数の細胞イメージングをリアルタイムに可視化することのできるツールとして蛍光ディジタルホログラフィック顕微鏡の開発を行った。試作した蛍光ディジタルホログラフィック顕微鏡では、20倍の対物レンズとフレネルレンズを用いて蛍光分子から発する蛍光の空間コヒーレンスを利用して干渉信号を発生させる。4μm径の蛍光分子を用い、その記録と再生に成功したが再生像の解像度に関して改良する余地がある。リアルタイム可視化に関しては、3台のGPUを用いて、512×512ピクセルの再生計算を33ミリ秒に60面行えることを実証した。また、透過型ディジタルホログラフィック顕微鏡において、面内分解能2.2μm、被写界深度2mmを達成した。この実施研究によりシステムの改良点が明らかになり、実用化に向けた研究・開発の方向性を得た。
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