廃テトラヒドロフランをポリマー原料に転換する生体触媒の構築
研究責任者 |
田島 誉久 広島大学, 大学院先端物質科学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 工業的に利用されるテトラヒドロフラン(THF)は、使用後には多大なエネルギーを必要とする化学的分解により処理される。THFを生物学的に分解し、ポリマー原料であるγ-ブチロラクトンに変換できれば省エネルギーな処理と物質変換が可能になる。本研究ではTHF分解微生物M8株の分解遺伝子の単離と機能を解析した。まず、M8株ゲノム配列よりTHF酸化酵素遺伝子群を単離した。次にγ-ブチロラクトンを生成する酵素遺伝子を探索し、THF資化条件下で高発現する遺伝子を候補に絞り込むことができた。今後、遺伝子の特定及び、これらを有機溶媒耐性微生物に導入し、THFをγ-ブチロラクトンに転換する生体触媒の構築を行う。
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