研究責任者 |
林 秀樹 熊本大学, 大学院先導機構, 特任助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 緑内障は日本の失明原因疾患第1位で治療薬も限られることから、新たな治療法の開発が切望されている。研究責任者はこれまでに、アポリポ蛋白(アポ)E含有リポ蛋白が視神経保護効果を発揮することを示した。本研究課題では、生体内でも強力な視神経保護効果を発揮するリポ蛋白の脂質組成の最適化と、点眼治療を可能にするリポ蛋白の作製を試みた。その結果、脂質組成の違いにより、培養細胞では保護効果が異なるものの、生体内では保護効果に違いはないことが明らかとなった。リポ蛋白の点眼投与では、今回の検討項目で網膜への到達は観察されなかった。以上より、本研究の達成度は約50%である。今後は、アポE自体の修飾やリポ蛋白の作製方法の改良により、点眼治療可能なリポ蛋白の作製を試みる。
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