光合成の明反応と暗反応それぞれの機能強化による植物バイオマス増加
研究責任者 |
島田 裕士 広島大学, 大学院理学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 二酸化炭素の効率的資源化の実現のための植物光合成機能強化は主要作物の増産や地球温暖化防止の点においても極めて重要と考えられる。光合成は明反応と、暗反応(カルビン回路)の2つの主要経路に分けられ、本申請では光合成における明反応と暗反応それぞれの機能を増強させることでバイオマス10%増加植物(イネおよびシロイヌナズナ)の育種を行なった。光合成明反応の機能強化を目的として、CYO1高発現イネとシロイヌナズナをそれぞれ作出した。これらCYO1高発現植物の光合成活性を測定したところ、光合成の明反応のみでなく暗反応(カルビン回路)両方の効率が上昇を示唆する結果が得られた。また、CYO1高発現イネとシロイヌナズナの乾燥重量(バイオマス)はそれぞれ野生型に対してそれぞれ85%と64%上昇していた。
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