日本におけるクリプトスポリジウム症の簡易迅速診断を目的とした新規原虫抗原の探索
研究責任者 |
正谷 達謄 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 研究機関研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 原虫性下痢疾患の一つであるクリプトスポリジウム症は、新生牛に発育不良を引き起こすだけでなく、ヒトにも感染することから公衆衛生学的にも重要な感染症の一つである。本課題では、日本で蔓延しているクリプトスポリジウム症に対する迅速かつ高感度な簡易診断法の確立を最終目的とし、北海道内各地を中心としたクリプトスポリジウム陽性牛下痢便の採集及び原虫オーシストの精製を行う。採集された本原虫のDNA配列を解読することで、日本におけるクリプトスポリジウム原虫の分子遺伝学的特性を明らかにすることを第一の目的とする。さらに得られた精製オーシストを材料とし、我が国のクリプトスポリジウム対策に有用な新規原虫抗原を免疫学的手法によって探索・同定する。
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