情報収集型サーバにおける目標スループットを指向したトランスポートセッション間連携制御
研究責任者 |
戸出 英樹 大阪府立大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本課題では、IP網環境下での妊婦の胎児心拍など生体センシング情報の遠隔診断や介護映像の監視システムにおいて、所定の目標スループットを要する重要性の高いクライアントに対して当該目標に沿った性能を提供することが困難であるという問題を解決するため、多対1型のトランスポートセッションを連携制御するプロトコルの研究開発を行った。具体的には、目標達成のために、(1)情報収集サーバにおけるTCPバッファの目標値に応じた遅延・帯域幅積に基づく動的協調配分規律を具体的に設計し、(2)対地別TCPセッション数を目標値の達成状況に応じて迅速に変更させる動的加減制御を設計した。多面的な環境における性能評価を通じて物理的容量限界を超えない範囲内で要求スループットを適切に提供できることを実証した。
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