代謝改変酵母を用いたバイオマスを原料とするアスタキサンチン・キシリトールの同時発酵生産
研究責任者 |
堀内 淳一 北見工業大学, 工学部バイオ環境化学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究では、赤色酵母Xanthophlomeyces dendrourousを用い、未利用バイオマスを糖化して得られるキシロース・グルコース混合加水分解液を原料として、キシリトールおよびアスタキサンチンを同時生産することができるバイオプロセスを検討した。すなわち、粉砕コーンコブを出発原料とした加水分解液(グルコースを約30g/L、キシロースを約25g/L含有)を培地とした回分培養の結果グルコースが最初消費され、その後キシロースが順次消費されるDiauxic growthが観察された。菌体増殖は大きく促進され、アスタキサンチン濃度は4.5mg/L程度まで増加したが、キシリトール代謝が過剰に促進されたことから、X. dendrourousのゲノム解析に基づいたキシリトール脱水素酵素をノックダウンする代謝改変を現在遂行中である。これらの結果を、国際会議2件を含む学会(5件)および雑誌(1件)で報告し、第22回化学工学・粉体工学研究発表会(函館、2013)において学術奨励賞を受賞した(松井麗樹、堀内淳一他;コーンコブ加水分解液を用いたアスタキサンチンの微生物生産)。
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