研究責任者 |
野口 悟 大阪府立大学, 大学院 工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 自作のパルス超強磁場を永久磁石の着磁に活用し、その強磁場効果の研究を行った。Nd2Fe14B系磁石についてそれぞれ5Tと30Tのパルス強磁場(パルス幅10ms)を印加し、300Kにおける磁気特性を比較した。その結果、30T着磁の方が5T着磁に比べて残留磁化で4.7%、保磁力で4.1%増大した。これは10%アップを目指した当初の目標値を下回る。また、磁化容易軸方向では着磁の強磁場効果が観測されず、着磁効果は磁化容易軸からずれた方向で観測されたものであることが判明した。但し、磁化容易軸からずれるとなぜ強磁場着磁効果が現れるのかというメカニズムが不明である。今後、「ピンニング型」保磁力発現機構に基づき、強磁場が磁壁を移動させるというモデルを検証する。
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