低接触熱抵抗材料としての高配向CNT膜の最適設計指針の提案
研究責任者 |
月山 陽介 新潟大学, 工学部 機械システム工学科, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 電子デバイス分野における低接触熱抵抗材料の開発を行った。通常、固体接触における真実接触面積は非常に小さいため、相手面に追従可能な表面の開発が重要である。そこで、カーボンナノチューブ配向材料を用いて実質熱伝導率100W/mKを実現するような放熱シートの開発を目指した。この材料ではブラシのように相手面の粗さに追従して変形し、熱をより効率的に伝えることが可能となる。本課題では不明であった接触条件(面圧・表面粗さなど)の最適設計指針を定常熱流法により実験的に明らかにした。具体的には、放熱シートを挟む込む面の表面粗さが最も重要であり、鏡面よりも若干の粗さを付与した場合に最大で4倍近く熱を伝えることが可能になった。
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