研究責任者 |
金政 真 中部大学, 応用生物学部環境生物科学科, 講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | イタコン酸は、合成樹脂や接着剤の原材料として重要な有機酸であり、工業的には糸状菌(カビ)Aspergillus terreusによって生産されている。しかし、本菌は生育速度が遅い、ヒト日和見感染菌である、原料にデンプンを用いるにはアミラーゼ処理が必要という問題がある。一方、麹菌Aspergillus oryzaeは生育速度が速く、ヒトへの安全性が極めて高く、アミラーゼ生産菌である。しかし、A. oryzaeはイタコン酸生産能を有さない。本研究は、イタコン酸およびアミラーゼの両方の生産能を単一菌種で有する菌株の開発を目標とした。その結果、当初目標である菌株の開発に成功した。今後、本菌の工業利用を目指し培養条件最適化を継続する予定である。
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