研究責任者 |
横川 善之 大阪市立大学, 工学研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 生分解性キトサン添加により最大圧縮強度、破壊エネルギーの増大ならびに硬化後多孔化するリン酸カルシウムセメント開発を試みた。異なる粒径のセメント粉を混合して用いることにより、非混合と比べ硬化体の圧縮強度が最大1.5倍に増大することを見出した。硬化液にリンゴ酸と生分解性多糖類キトサンを添加すると、良好に水和硬化可能な範囲内で添加量に伴い硬化体の圧縮強度および破壊エネルギーが増大した。また、添加するキトサンについて分子量を高いものを用いると、硬化時間が長くなる傾向が見られた。得られた硬化体は細胞培養試験で良好な生体親和性を示した。
|