概要 | 油含量が乾燥重量の35-60%と高い事で知られている群体性の緑藻、ボトリオコッカスを用いても石油代替燃料の生産コストは1,000円/L程度程度となる。このような高コストの主因は、細胞分裂速度の速度が極端に遅いことにある。油含量が半分程度になっても、遺伝子工学的な手法によって、細胞分裂速度を倍化させることができれば、細胞数は指数関数的に増えるので、油の生産効率は大幅に上がる。 細胞分裂時間の大幅な短縮は、突然変異の導入では実現できない。これを実現するため、速い細胞分裂速度を持つ緑藻のクラミドモナスと、単細胞化したボトリオコッカス細胞を融合させてキメラ細胞の作出を行い、顕微鏡下でキメラ細胞の出現を確認した。
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