研究責任者 |
小阪 亮 独立行政法人産業技術総合研究所, ヒューマンライフテクノロジー研究部門, 研究員
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 本研究では、短期使用の遠心血液ポンプに非接触軸受である動圧軸受技術を導入し、1ヶ月程度の補助循環ができる、低価格かつ長期耐久性と優れた血液適合性を有する、動圧軸受を用いた心疾患用補助循環ポンプの研究開発を実施した。補助循環ポンプのプロトタイプモデルを製作し、補助循環条件において評価試験を実施した結果、目標であった100μmを超える軸受隙間を実現し、in vitro試験においても、溶血や血栓形成などの血液適合性に問題がないことを確認した。本技術は、原理的には任意の軸受隙間を実現可能であるため、広い軸受隙間の非接触ポンプを求めている、食品やバイオリアクタ、化学プラント、燃料電池などの産業界へも技術移転可能である。
|