排水再生化・海水淡水化処理における目詰まりを防止する機能性ろ過膜の開発
研究責任者 |
寺田 昭彦 東京農工大学, 大学院工学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究では、排水再生化や海水淡水化システムで問題となる細菌由来のバイオフィルムによるろ過膜の目詰まりを抑制するため、細菌の生理活性の制御やバイオフィルムの構成成分を分解可能な酵素を固定した新規ろ過膜の開発を目指した。バイオフィルムの成分分析により、バイオフィルム形成を抑制可能な酵素を選出した。また、酵素の架橋剤率と固定化量により、ろ過膜の透水性の減少を抑える条件を検討した。酵素を固定化した材料はモデル細菌のバイオフィルムを抑制可能であり、ろ過膜の試験により短期間ではあるがもとのろ過膜と比較して膜間差圧の上昇を抑制できた。酵素の長期耐性や薬剤耐性の試験が今後の大きな課題である。
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