簡易な構成で装置サイズを大きくすることなく傾斜分離装置における処理量を増加させることが可能な傾斜軸方向多段供給型高効率連続傾斜シックナーの開発
研究責任者 |
平野 博人 苫小牧工業高等専門学校, その他部局等, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 被処理液の供給方法に着目した供給方法改良型の「傾斜軸方向多段供給」を用いて、固体処理能力を向上させる高効率な傾斜沈降分離装置の開発を目指し研究開発を行った。その結果、従来の供給方法による「平面供給」では、装置の断面積の制約を受け固体処理量には限界があるが、傾斜回分沈降の固体流束は傾斜高さが高くなるほど大きくなるという特徴を最大限生かした傾斜軸方向から一斉に供給する「傾斜軸方向多段供給」では、装置の傾斜板面積を有効に利用することができ、固体処理能力を30%程度向上させることが可能な高効率な供給方法であることが示された。したがって、傾斜沈降理論を基に、より高効率な傾斜シックナーの設計が可能であることが示唆された。
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