水蒸気プラズマを用いた大豆粉の安全低温滅菌法の開発
研究責任者 |
永田 正義 兵庫県立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 本研究において、安全性の高い大気圧プラズマ放電を用いた新しい低コスト食品滅菌技術の開発を行った。芽胞菌を植菌した大豆粉に水蒸気プラズマを照射することで滅菌効果が確認され、本滅菌法の有用性を明らかにすることができた。本研究開発では円筒ガラス放電管を回転振動させる装置改良の考案により、大豆粉が十分撹拌され、プラズマが粉体内部にまで浸透したことが成果につながった。大豆粉に含まれる油性分が熱で表面に析出することで変色するなどいくつかの解決すべき課題は残されているものの、プラズマ滅菌装置の実用化に向けて大きく前進した。今後、豆腐製品だけでなく、香辛料を含め幅広い粉食品製造へ適応できる本格的な滅菌装置システムを開発する。
|