簡便な抗酸化力評価用の電気化学センサー開発に関する研究
研究責任者 |
上田 忠治 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 食品の抗酸化力を、一定の数値として評価することが、近年の健康志向に伴って重要視されてきている。本研究では、食品の抗酸化力を評価するために、煩雑な前処理な等が不必要で、高価な分析機器を使用しない、安価かつ簡便な電気化学センサーの開発に向けた研究を行う。そこで今年度は、プローブとして用いるポリオキソメタレート錯体と抗酸化物質との平衡電位を測定した。その結果、本研究で開発した方法から得られたデータと、既存の抗酸化力評価法であるORAC法やDPPH法から得られたデータとの間に相関関係が得られた。つまり、本研究で開発した新しい抗酸化力評価法は、十分利用できる事が証明された。今後は、一般生産者でも測定が出来るように、測定用の電極を改良して、より簡便な方法へと開発する。加えて、実際の食物・食品の抗酸化力測定を行っていく。
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