シングルナノサイズ半導体粒子を原料とするスプレー製膜による化合物薄膜太陽電池の開発
研究責任者 |
池田 茂 大阪大学, 太陽エネルギー化学研究センター, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 加熱基板に化合物薄膜の原料を含む溶液を「吹き付ける」だけの簡単なプロセスであるスプレー製膜法を用い、化合物半導体ナノ粒子の水溶液を原料とする新たな製膜技術の開発を行った。CIGSナノ粒子水溶液を原料とした噴霧製膜実験を、条件を系統的に変化させて行った結果、比較的均一かつ十分な膜厚のあるクラックフリーの薄膜が得られた。グレインサイズを大きくするための熱処理条件を検討したところ、適量のSeを加えることでグレイン成長が促進されることがわかった。得られた薄膜をデバイス化したところ、有意な太陽電池特性が得られた。シャントパスとなるボイドや異相の形成の抑制など、薄膜品質の向上が今後の課題である。
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