照度ロガーの開発とその実用化試験-光曝露量が健康に及ぼす影響に関する大規模疫学調査における実施-
研究責任者 |
大林 賢史 奈良県立医科大学, 医学部, 特任助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本課題において視覚レベル照度・短波長ロガーを制作し、343名の対象者に従来の据置型照度計と視覚レベル照度・短波長ロガーを用いて夜間光曝露の測定調査を実施した。据置型照度計で測定した照度と視覚レベル照度の間に中等度の正の関連を認め(相関係数 0.66)、視覚レベル照度と視覚レベル短波長の間に強い正の関連を認めた(相関係数 0.94)。さらに夜間光曝露量と健康指標(睡眠障害、肥満症、夜間血圧)の間の関連は、視覚レベル照度・短波長ロガーで測定した照度・短波長の方が据置型照度計で測定した照度より回帰モデルの適合度が高かった。このことから、従来の据置型照度計よりも視覚レベル照度・短波長ロガーの方が精度よく生体への影響を及ぼす夜間光曝露を測定することができると考えられた。今後、さらにロガーの小型化・商品化を目指すと同時に、昼夜連続して光曝露量を測定できるモデルを制作する予定である。
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