研究責任者 |
染川 智 奈良県立医科大学, 医学部, 特任講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 肺高血圧症の発症機序の一つとしてTGFβスーパーファミリーのBMPR2やALK1受容体を介したシグナルの機能低下が報告された。我々は、それらのシグナルの上下流で肺高血圧の発症に関与する鍵分子を検索している。その中で、ALK1/BMPR2受容体への結合性が特異的に高いリガンドBMP9とBMP10のmRNA発現が肺高血圧動物モデルの肝で増加していた。そこで、ヒト肺高血圧症患者におけるBMP9やBMP10の血中濃度測定のため、特異抗体作製とELISA系の構築を試み、多様なタイプの肺高血圧患者の血清を収集した。部分ペプチドやGST融合全長タンパクを用いて数種類の抗体を作製したがBMP9とBMP10血中濃度をサンドッチELISAで計測し得る抗体の作製には至らなかった。現在、引き続き哺乳類細胞系で作製したタンパクを抗原として抗体作製を試みELISAの作出を継続している。
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