環境負荷を軽減するセルロース糖化促進タンパク質の機能評価と応用
研究責任者 |
住佐 太 北見工業大学, 工学部・バイオ環境化学科, 研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 温和な条件下でのセルロース糖化効率の向上と工業化を目標とし、糖化促進タンパク質Expansinの探索と評価を行った。バクテリア約50株より新規Expansin遺伝子18を単離、うち13遺伝子について構造遺伝子全長を取得した。また、20以上の新規な推定Expansin遺伝子断片を検出し配列を解析中である。発現に成功した13遺伝子中3種について評価を行い、通常用いられる糖化酵素濃度の10-1未満(≒0.1%もしくはそれ以下)でも顕著な糖化促進活性が認められた。また、弱酸性付近において幅広いpH条件で活性を示しており、様々な至適条件のセルラーゼと共反応を行うことで、個々のセルラーゼや反応系に適したExpansinが選択可能となる。今後は、スケールアップと微生物変換系への導入を行う。
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