水素ブロンズを前駆体とした貴金属を必要としない新規二元機能触媒の設計
研究責任者 |
大野 智也 北見工業大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 資源の枯渇という観点から、貴金属代替触媒の開発は重要な研究課題である。この課題に対して、遷移金属酸化物は貴金属と類似の触媒特性を示すが、その活性は低い。しかし高表面積の遷移金属酸化物を調製できれば、この問題を解決できる。本研究では、水素還元速度を小さくすると高表面積のMoOxが得られ事を見出し、最大で340m2/gという高表面積を得た。これは当初の目標値とほぼ同程度の値である。また高表面積を有するHxMoO3を調製したところ、HxMoO3を出発物質に用いればPt/H-モルデナイトと同等の性能を有する二元機能触媒が設計できることを示した。今後は、還元時の高表面積化の機構の解明を行う。
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