新規オイルゲル化技術を利用した経皮吸収型製剤の開発
研究責任者 |
橋崎 要 日本大学, 薬学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 生体親和性の高い新規レシチンオルガノゲル化剤を利用し、より安全かつ効率的に薬物を送達する経皮吸収型製剤を開発することを目的とする。いずれのステロイド(エストラジオール、テストステロン、ヒドロコルチゾン)を用いた場合にも、ゲル製剤を調製することに成功した。また、レシチン+糖類からなるレシチンオルガノゲル化剤は、ゲルのレオロジー特性を損なうことなく、薬物を含有できることが明らかになった。さらに、得られたゲル製剤について薬物の皮膚透過性を検討した結果、ゲルの粘度は薬物の経皮吸収速度には影響せず、テストステロンの皮膚透過性が3種のステロイドの中で最も高くなることを明らかにした。今後は、処方の最適化を図ることにより、実用化が期待できる。
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