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骨髄指向型エリスロポエチンによる革新的貧血治療法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 丸山 徹  熊本大学, 薬学部, 教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要エリスロポエチン製剤の開発により、貧血治療は大きく進歩したものの、治療効果の向上や適応症の拡大が望まれている。この臨床上の課題に対して、申請者らは、ウサギ以上の大動物(サル含む)で、投与量の70%が骨髄に移行するリポソームにエリスロポエチンを封入し、作用部位である骨髄へのデリバリーシステムの構築を試みた。1)ウサギで腎性貧血モデルの作成に成功した。2)健常、腎性貧血病態ラビットを用いた検討で、エリスロポエチン製剤が造血効果を発揮しない低濃度においても、本リポソーム製剤が優れた造血効果を発揮することを実証した。3)そのの作用は骨髄マクロファージを介したエリスロポエチンの骨髄移行性の亢進によることを確かめた。したがって、当初の目標の大部分に到達することができ、エリスロポエチン封入リポソームが新規貧血治療薬になりうる可能性を見出した。今後は、イヌ、ブタやサルなどの大動物を用いて同様な検討を行う必要があるが、それに際しては、まず腎性貧血モデルの確立を試みる必要がある。また、連続投与が体内動態や治療効果に及ぼす影響についても検証する予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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