導電性ラダーポリマーを用いたフレキシブル透明電極の作成
研究責任者 |
奥野 恒久 和歌山大学, システム工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究では、既に0.23 Scm-1という高い導電性を示す共役ラダー型ポリジアセチレンを用いて透明薄膜の作成を試みるとともに新規なポリジアセチレンの開拓も行った。物質開拓については、アクセプター性のペンタフルオロフェニル基を有するポリジアセチレンの合成には成功したものの、自己ドープ状態の実現には至らなかった。薄膜作成については、ミクロンレベルのキャスト膜を作成し、可視域の吸光度を1程度には抑えられたが、紫外域では光は通らなかった。これが膜状試料での重合反応を妨げる要因となっており、溶解度や熱安定性の問題があるが、より薄い膜を形成することで、高性能なポリジアセチレンを実現できることが明らかとなった。
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