ステントグラフトアウターサック及び新型ステントグラフトの開発
研究責任者 |
末田 泰二郎 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究院, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 1)腹部大動脈瘤に対するステントグラフトの合併症であるタイプIIエンドリーク(動脈瘤内への分枝動脈からの逆流血流)を防止するアウターサックと2)弓部大動脈瘤治療用の頸部動脈閉塞を防止する開窓型ステントグラフトおよび3)急性A型解離治療用の上行大動脈のエントリー閉鎖用のステントグラフト開発を目的に基礎研究を行った。1)アウターサックは既存の薄膜人工血管の改良では作成が困難で本研究期間では試作に至らなかった。2)弓部大動脈瘤用ステントグラフトは中枢端に半舌状の開窓を行い同部はベアステントで被覆する工夫を行い平織ダクロン人工血管とZianturco Zステントで試作品を作成して、30Fフレンチシースデイリバリーシステムで弓部大動脈瘤部に持っていくことが可能なことをプラスチックの動脈瘤モデルにて確認した。3)急性A型解離上行大動脈部亀裂閉塞用ステントグラフトは既存のステントグラフトで中枢、末梢端がベアステントになっているステントグラフトの形状を洋梨状に拡大させるとバルサルバ洞部に固定が可能と考えられた。研究の継続で実用化に繋がると思われる。
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