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組織工学的人工歯根創製におけるヒト歯根象牙質と同硬度の象牙質再生の探索

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 本田 雅規  日本大学, 歯学部, 准教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要この課題では、ヒト歯根象牙質の硬さを持つ象牙質を再生することを試みることを目標とした。 はじめに、ヒト歯根象牙質と同じ硬さの象牙質を誘導できる担体を予定通りに開発し、作製した。共同研究者であるジーシー社の独自技術で成型したブロック状PLGAは従来の手法によるスポンジ状PLGAより圧縮強さが高いので、気孔率を90%に上げても形状を維持できることに成功した。そこで、従来作製できなかった気孔率90%のブロック状担体に、顆粒の大きさと、焼結、非焼結など、数種類のハイドロキシアパタイトをPLGAに混合させて、新規担体を作製し、歯髄細胞を播種して移植を行った。移植16週後に担体を取り出して、μCTおよび組織学的に、再生組織を評価すると、天然の象牙質に近い硬さを持つ象牙質が再生できた。このことから、達成度は90%と考えている。100%になっていないのは、天然の象牙質と同じ硬さではないことからである。今後は、今回再生した象牙質の周囲に、確実に歯周組織を再生させるための担体を開発する予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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