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検索エンジンと機械翻訳を用いた多言語用語間における文化差検出サービス

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 吉野 孝  和歌山大学, システム工学部, 准教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要多言語間コミュニケーションにおいて、同一の単語を用いて会話をしている場合でも、相手の文化について十分に理解していないために、誤解が生じる可能性がある。現在、文化差の有無の判断は、人が行う必要があるが、その判断には相手の文化に関する十分な知識が必要となるため、容易ではない。そのため、文化差が存在することを自動的に検出する仕組みが求められている。そこで本研究開発では、多言語知識のデータベースであるWikipedia を利用した文化差の検出手法を提案し、その検出方法を組み込んだ文化差検出サービスを構築した。検討用データセットを作成し、性能を評価した結果、文化差ありの判定精度はF値0.889、文化差のないことの判定精度はF値0.738となり、比較的良い結果を得た。さらに、ランダムで抽出したデータセットを分析した結果、文化差ありの判定精度はF値0.765、文化差なしの判定精度はF値0.573となった。文化差なしの判定精度は下がったが、文化差ありの判定精度が重要であり、その精度は比較的高く、実用上は問題ない。これらの成果を取り入れたWebサービスを構築し公開した。今回の文化差の判定は、「文化差あり」「文化差なし」の2段階に分けているが、さらに、多様な文化差について定義を行い、検討を行っている。さらに、Webサービス上での表現方法について、機械翻訳の利用について検討し、機械翻訳の表現で問題の少ないことも示した。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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