光照射による可逆的な結晶成長が誘起する超撥水性表面
研究責任者 |
内田 欣吾 龍谷大学, 理工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 光照射により表面の形状が可逆的に変化し、表面の濡れ性などの物性を可逆的に制御する系を見出している。これは、フォトクロミック化合物と呼ばれる光で可逆的に色の変わる色素の結晶成長と融解を利用するもので、世界初の現象である。今回は、紫外光の照射により表面に並び立つ本化合物の針状結晶のサイズをサブミクロンとし、かつ結晶の成長 方向を揃えることで、優れた 超撥水性や、光を特定の方向に反射しない無反射膜に有用なモスアイ効果を示す表面を得た。また、わずか15分で、ペタル効果を示す超撥水性表面に変化する条件も見出した。 今後の課題として、可視域への光散乱特性等を付与する他、フォトニック結晶作成への可能性を探る必要がある。
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