肺・肝腫瘍に対する機能画像を用いた高精度放射線治療法の開発
研究責任者 |
木村 智樹 広島大学, 広島大学病院/放射線治療科, 講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 医療技術が進歩した現在においても肺癌及び肝細胞癌は難治癌であり放射線治療の成績は十分とは言えず、その原因として放射線治療の安全性が挙げられる。申請者は各患者の残存肺・肝機能に応じて、肺・肝腫瘍に対し正常肺・肝への線量低減による安全性の向上のために肺・肝機能画像を用いた放射線治療計画法を開発した。下記の結果に示すとおり、本研究で用いた肺・肝機能画像は有害事象の発生割合に有意に相関することが明らかになり、これにより各患者の状態に応じたオーダーメイド放射線治療が施行できる可能性が高まった。今後は本研究で明らかとなった課題(機能画像作成の簡便化、機能画像の精度向上など)を引き続き検証し、最終的には放射線治療計画の新たなソフトとしての実用化及び既存の装置への採用を目指す。
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