板磁石利用による減速機能を有する環境に優しい動力伝達機構の研究開発
研究責任者 |
原野 智哉 阿南工業高等専門学校, その他部局等, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 安価な縦10mm、横10mm、板厚5mmのネオジム製板磁石を並列に直線配置した磁極長さの異なる磁石列間に、透磁率の高いSS400製の中間磁性媒体を配置した減速比1/3、1/6のリニア非接触駆動機構の開発に成功し、力密度300kN/m3すなわち最大荷重40N(推力1.5N)のリニア駆動が可能であることがわかった。また、駆動速度、板磁石厚さ、磁石列と中間磁性媒体との隙間(エアギャップ)、および中間磁性媒体幅が駆動性能に及ぼす影響も実験から詳しく調べたところ、板磁石厚さの増加や、エアギャップおよび中間磁性媒体幅の減少により、駆動力が2倍増加することが分かった。今後、エアギャップや中間磁性媒体幅などの寸法パラメータの最適化により駆動力の向上が見込まれる。
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