耐久性に優れるPd-Ag系水素透過合金めっき膜製造技術の開発
研究責任者 |
南部 智憲 鈴鹿工業高等専門学校, 材料工学科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | Fe粒子が付着しても劣化しないPd-Ag系水素透過合金薄膜を成膜するために、膜劣化防止元素であるWを含有するPd-Ag-W系合金薄膜をめっきによって成膜する技術の確立を目標とした。Pd-25mol%Ag-1mol%W合金層の成膜を目指し、めっきプロセスと熱処理プロセスとを組み合わせることにより、Agを25.8mol%、Wを0.6mol%含有する厚さ4μmの合金めっき層の成膜に成功した。合金めっき膜にFe粒子を付着させ、550°Cの水素中で100時間熱処理した結果、Fe粒子周囲は全く劣化しておらず、ガスリークの原因となるカーケンダルボイドを形成しないことが明らかとなった。今後、めっき技術を活用した水素精製モジュールの試作へと展開し、高純度水素製造システムへの搭載を目指す。
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