体系的番号 |
JPMJRX1293 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJRX1293 |
研究代表者 |
石川 幹子 東京大学, 大学院工学系研究科 都市工学専攻, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2015
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概要 | 東日本大震災後、日本における防災の考え方は、被害ゼロを目指す取り組みに加えて「被害を最小化するための減災」を合わせて検討していくことに大きく変化したが、実際は防潮堤工事のようなハード面での対応策に偏重しがちである。今後の災害に備えた事前予防型の復興を行うためには、地域コミュニティを主体とする多重の対応策により安全・安心な地域を平時から創出することが重要である。 本プロジェクトは、そのような安全・安心の拠点としてのコミュニティの構築およびその存続を支える「いのちを守る沿岸域」の再生を提示する。そのために、巨大災害からの復興の筋道や、微地形や生物多様性を考慮した都市・地域計画の策定に関わる手法と技術を開発し、実証することを目標とする。 具体的には、防災集団移転促進事業に決定している宮城県岩沼市玉浦地区を含む仙南沖積平野を対象に、まちづくり、生態学、G空間情報処理などの観点から流域圏分析や現地調査などを行う。そして、行政・住民・NPO・企業などが協働する場を構築し、レジリエントな(回復力の高い)まちづくりを行う合意形成を図ることで、今後の災害に備えた事前予防型の復興に寄与することを目指す。さらに本成果を一般化し、沿岸地域や類似の風土を持つ他地域への展開を図る。
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研究領域 | コミュニティがつなぐ安全・安心な都市・地域の創造 |